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まつばらベリーファーム




フルーツチーズ :: 2012/08/30(Thu)

昼間はまだまだ暑い日が続いていますが、
お盆が過ぎてからは朝晩涼しく、過ごしやすくなってきました。

9月中旬にはいよいよ苗の植え付けが始まり、
イチゴの作業も次の段階へ入っていきますよ~。



さてタイトルの「フルーツチーズ」・・・
みなさんはご存知でしょうか?

フルーツチーズの話を友達に話すと、
「それってフルーツ?チーズ? 何味??」と言われます。

フルーツチーズとは、イギリスの伝統的保存食で、
ペクチンが豊富なフルーツを、砂糖で煮詰め、固めたものです。


初めてこの「フルーツチーズ」を知ったのは、
以前ご紹介したことのある、アメリカカリフォルニア在住のジャム作家
ジューン・テイラーさんの記事の中でした。

その記事の中でジューンさんが自作のフルーツチーズを
手に持った写真と、「フルーツチーズ・・・」の説明書きがありました。

写真の中の黒い物体と、「長期間寝かせて・・・2年もののフルーツチーズは
まろやかに味が熟れてとてもおいしかった・・・」の説明に、

(作り方はジャムに似てるようだけど、2年間寝かせて、
あんなに真っ黒になって、味がおいしいってどういうこと!?)

と、すごーく興味がわいて、その後しばらくしてから
個人輸入してみました。
(以前ご紹介した通り、ジャムは日本でも購入可能でしたが、
フルーツチーズは取り扱っていませんでした)


届いたものは、透明のプラスチックケースに入った、
やはり黒い物体・・・(紙に包まれているのでちょっとわかりにくいですが)
DSC_0169_convert_20120830200715.jpg

取り出してみるとゼリーの型で抜いたフルーツチーズがでてきました。

DSC_0170_convert_20120830200817.jpg

見た目は「とらやの黒羊羹」のように真っ黒。
そして触感、食感とも硬めのお菓子のグミのようでした。

でもダムソンというプルーンの仲間でできたフルーツチーズは、
とても香り高く、プルーンの味が口いっぱい広がり、
長期間寝かせたとは思えないフレッシュな味わいでした。


いつかこんなのも作ってみたいな~と思っていたところ、
たまたま本屋さんで見つけた保存食の本に、
フルーツチーズの作り方が載っていたのです!!

そして先日、旬のプルーンを使ってフルーツチーズを作ってみました!!
今日は作り方をご紹介したいと思いますので、
興味のある方はぜひトライしてみてください♪


IMG_0445_convert_20120830201259.jpg
            (長野県産のプルーンです)

プルーン1kg(種を取り除いたもの)
砂糖(適量、文章の中に記載)
レモン果汁 適量

プルーンはさっと水洗いし、皮付きのままざく切りし、種を取り除く。
鍋に水300mlとともに入れ、30~40分弱火で煮る。
IMG_0446_convert_20120830201451.jpg

どろどろのシロップ状になるので、その間マッシャーやフォークなどでつぶします。

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鍋の中身を数回に分けてざるで濾し、ピュレを清潔なボウルに移します。
ピュレの分量を量り、ピュレ600mlごとに砂糖450gを入れます。
ピュレが酸っぱい場合は砂糖を600gにします。

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鍋にピュレと砂糖を入れ、弱火にかけ沸騰させ、
35~45分あるいはそれ以上ことこと煮詰めます。

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ピュレが黒っぽくなり、ツヤが出て、木べらにくっつき、
かき混ぜた後なべ底に木べらのあとが残るくらいまで煮詰めます。
(最終段階の前にレモン果汁を加えます)


IMG_0458_convert_20120830202159.jpg
熱湯消毒したビンや型に薄く油を塗り、フルーツチーズをすくい入れ、
表面を平らにします。
(左手前のものは最後の残りを移そうとしたところ
途中で固まってしまったので、見た目が汚くなりました・・・)

丸く切り取ったワックスペーパーを載せるか、ラップをかぶせて密封します。
そうできない場合は、型から取りだし、ワックスペーパーやラップに包み保存します。
冷暗所で保管します。

食べる前に6~8週間ほど熟成させます。



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(これは作ってから冷えた段階で型から出したものです)

今回作ったものはピュレ500mlに対し砂糖400g入れたのですが、
ちょっと甘めに仕上がりました。
煮詰める時間は結局2時間ほどかかりました。

果物自身の甘さもその時によって違うので、砂糖の加減が難しいと
思いますが、何度か作ってみるといいと思います。

出来上がったものは、冷めていくうちに固まるので、
最後のほうを型に入れるのが難しかったです。
最後は弱火にして、火を入れながら型に移していくといいと思います。




ジューンさんのフルーツチーズは「冷蔵庫に入れないで」と
添えられていましたが(おそらく硬くなってしまうためだと思います)、
日本の気候(特に夏場)はどうかと思ったので、
冷蔵庫で保管しています。

今回自分で作ったものは、実験のため1つは常温に置いて、
来年の夏まで様子を見てみようと思います。

今回は取り寄せてみたジューンさんのフルーツチーズと
本を頼りにしながら初めて作ってみたのですが、
硬さ、食感などはさほど変わらず、なかなか上手にできたような気がします。


熟成させて味わう・・・

それはお酒やチーズの話だと思っていたので、
果物がこんな風に、時を重ねて美味しくなっていくことは新しい発見でした。



最後に彼女の記事に載っていたコトバ・・・


      food is beautiful,
      all hand all small,
       life in nature


        食は美しい
   すべて手作り、すべて少量生産
     生活は自然の中にある



                    (訳は記事のままです)

とてもすてきな言葉です。



参考文献『わたしの手作り保存食百科』
     著者 リンダ・ブラウン  監訳 谷澤容子
     緑書房




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ジャム、新商品!! :: 2012/08/19(Sun)

なかなか商品としてはアップしていないのですが、

いちおう、ジャムもほそぼそと作っていますよ~。 




今回は新商品♪

といっても新しいジャムではなく、贈り物用の新セットのご紹介です♪

IMG_0387_convert_20120818150251.jpg  

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190g入り3本セット=2,200円

4~5人家族用にぴったりです♪
(保存できますので、少人数のご家族でも大丈夫ですよ~)

セット内容は以下から選んでいただけます。

イチゴジャム(プレーン)
ハッカ入りイチゴジャム
イチゴチョコジャム
3種の果実のジャム(イチゴ×ブルーベリー×ブラックベリー)
他・・・


9月からは八女産のイチジクジャムも登場する予定です☆

詳しくは商品一覧をご覧ください♪
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地づくり :: 2012/08/14(Tue)

残暑お見舞い申し上げます。

夏も後半ですね~。
でも、まだまだ毎日暑い日が続きそうですね・・・。

おかげさまでイチゴの苗も大部分が順調に育っていますよ~。

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ハウス内も先月の水害の影響はないようです。

さて、この時期の作業ですが、
苗の管理(水やり、主に古葉の整理、追肥など)とともに、
先日から「地づくり」を始めました。


地づくりとは・・・
ハウス内の土を起こし、畝を作り、
苗の植え付けができる状態にすることです。

イチゴの収穫シーズン終了後、株を切りトラクターで畝をくずし、
堆肥などを入れ、再度トラクターをかけて来作への土づくりを
します。

そして8月にはいるとイチゴが植えられる状態に畝を作ってやります。


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地づくりをする前のハウス内。

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トラクターで土を耕しておいて、カルチで溝をきり、畝をたてているところ・・・

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きれいに畝がたちました!


DSC_0444_convert_20120813121400.jpg  
畝のでこぼこを・・・

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レーキでならしていきます。


DSC_0436_convert_20120813121235.jpg
その後1枚の大きなビニールを上から被せてやります。
これは、定植するまでの間に雨にうたれて、トラクターで耕した土が
しまって固くならないようにするためです。

このビニールはハウスの上にかぶせていたものを再利用しているのですが、
一枚の大きなビニール(9m×55m)なので重たく、
それを全体に広げていく作業は
おもったより重労働で、炎天下の中、
ビニールを広げる作業だけでくたくたになります。

しばらくこの状態を保ち、いよいよ9月中旬には苗の植え付けが始まります。

今年は7月に水害があり、
後片付けなどをしていると
なんだかあっという間に夏が過ぎようとしている感じです。

早く秋が来てほしいような・・・
でも秋が来るといよいよイチゴのシーズンになるので
まだまだ夏が終わってほしくないような・・・

そんな晩夏を過ごしています。

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庭のブドウ3種 :: 2012/08/13(Mon)

庭のブドウが思いがけず大きくなっています。


庭ではキャンベル・ナイアガラ・デラウエアの3種を植えています。


夏場、緑の葉っぱがきれいなので、観賞用にと昨年植えたのですが、
たくさんの実をつけました。


あくまでも観賞用に・・・だったので、
手入れはきちんとしていませんでした。

なので・・・
ナイアガラは実はついたものの、
あまりきれいではありません。
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唯一!?きれいにできた房


デラウエアはまだ熟していないのですが、見るところ順調そうです。
もうしばらくしたら食べごろです!
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キャンベルは育てやすいらしく、
実もしっかりしたものが多くついたので・・・
袋をかぶせてみました!
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こんなに立派な実がつきました~!


キャンベルの味は・・・

最近の大粒で甘いブドウに比べると酸っぱいのですが、
種も入っていて、小さいころに食べたなつかしいブドウの味がしました。
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でもやはり酸っぱいブドウは家族は食べたがらないので、
ちょっと自家製葡萄酒でも作ってみようと思ってます♪

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船小屋ブルーベリー狩り :: 2012/08/06(Mon)

昨日は家族でブルーベリー狩りに行ってきました♪

先日ウチのポストに「ブルーベリー狩り」の案内のチラシが入っていて、
それがすぐ近くだったので、行ってみました。

筑後地域でブルーベリーというと、
ちょっと山間地の涼しいところしか採れないというイメージがあったので、
平地の暑さの厳しいところで栽培できるのかな~と思っていました。

場所はいつも通っている道の、ちょっと奥に入ったところ、
田んぼや畑の中に、広いブルーベリー畑がありました!

IMG_0397_convert_20120806170901.jpg
(えぇっ!こんなところに!?という場所に)
約300本ほど、8種類のブルーベリーが植えられていました。

最近は耐暑性のラビットアイ系のブルーベリーもあり、
九州でも栽培しやすくなっているそうですが、
こちらのブルーベリー園では、ハイブッシュ系(寒冷地向き)の
ブルーベリーも栽培していました。

初めてブルーベリー狩りをしたのですが、たわわに実ったブルーベリーの木を
見るのも初めてで、「こんなにたくさん実がなるなんて!!」と
とても感動しました。
IMG_0392_convert_20120806170611.jpg
(ほんの一部です。ウチのブルーベリーと大違い・・・)


朝8時半から摘み取りでしたが、暑さもなんのその、
約1時間ほど夢中になって、食べながら(笑)、
木ごとの味の違いも味わいながら収穫しました!


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子供たちも夢中になって摘み取り。
大人の背丈以上ある木も多かったので、迷子になりそうでした。


たっぷりのおみやげ付きで、とても楽しい時間を過ごしました。


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追加で買わせていただいたブルーベリーは、イチゴと合わせて近々ジャムを作る予定です♪

いずれは我が家でも、もう少し本格的にブルーベリーの栽培が出来たら・・・
と考えていたので、今回はとても参考になり、また楽しい収穫体験でした☆


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